さて、先日小学校受験をしようか、中学校受験をしようか迷ってるなんて相談を受け、その時に話したことをきっかけに、そもそもどちらにせよ小学生になった我が子にどのようになっていてほしいのかから逆引きしてみたらどうだろうという話になった。
で、よくよく考えてみて、受験が終わって私が考えていることは、小学生になった時に「勉強することが好きになって欲しい」ということだ。小学生になったら1日の大半を「授業」で過ごし、帰宅後にも「宿題」に追われるだろう。その時のマインドとして「やだなぁ~」と思うのか「楽しいなぁ~」と思うのとでは学習進度もずいぶん変わってくるし、極端に言うと毎日が楽しいか苦しいか変わってくるはずだ。勉強することを含めて小学校生活が全部楽しくあってほしいと思う。
では勉強が楽しいと思うにはどうしたらいいかと考えると、「できる!」「できた!」という喜びがあるというのが重要なんだとおもう。小さな成功体験を積み重ねるということは勉強でも重要だ。特に我が子はできない~と思うと途端に集中力が切れ、なんかできる!と思いだすと驚くほどずっと勉強するような子。言葉は悪いが豚もおだてりゃ木に登るのだ。
それでは、「できる!」と手ごたえをつかむにはどうしたらよいかと考えると、やはり予習ということだろう。初見か否かは結構違う。先取り学習を嫌う学校もあるし、できないことに根気よく取り組む習慣も身に着けてほしいのだが、その前に心が折れては元も子もない。小学校入学から助走期間に苦手意識さえ持たなければ、できない子認定されなければ、たぶんテイクオフできる。テイクオフさえしてしまえば難問にも立ち向かえると思うのだ。
ということで、小学校入学して例えば半年の間に「できる!」という手ごたえを持たせるために、今からひらがなカタカナ、簡単な感じの読み書き、足し引き算をいま急ピッチで習得していっている。そもそもこれらは小学校受験のペーパーの延長にあり、なんだかんだ言っても受験をしただけあって素地ができている。ペーパー自体、小学校側が学習についてこれるかをみているものだろうから当然と言えば当然なのだ。
よって、小学校受験をするにしても、中学校受験をするにしても、小学校入学前にしておいた方が良いことは、小学1年生(特に前半)の勉強なんだと思うわけだ。クラスTOPを目指さなくてもよく、できない子認定され、自らもできないと思い込み、勉強が苦役にならないようにしておく。教育方針や雰囲気が合う学校があれば小学校受験をしてもいいし、早生まれや発育がのんびりした子の場合は無理に小学校受験する必要もない。もちろん公立の雰囲気や安定感も重要な要素だろう。こればかりは学区問題なので住んでいる場所によるが、中学校受験をめざす素地として学習意欲を醸成することはとても重要だろう。
先日ある漫画(東大を目指す勉強漫画)を読んでいた時に、とにかく算数をやれ!と言っていた。なんでかというと、小さい頃は「算数ができる子tが頭のいい子認定される」からだと。頭のいい子認定されると、その子は勉強するようになり、成績が伸びるということだった。なるほどなぁと。自慢話のようになるのだが、まさに私がそれだった。頭のいい子とほめそやされ、調子に乗って勉強し、それがまた次の好成績を生む。まぁ私は高校の時に調子に乗りすぎ、すっかり油断して落ちこぼれ、東大なんて目指すのもおこがましい状態だったのだが。。。
なので、まずは小学一年生で調子にのれるようにする。その後調子に乗りすぎないようにする。学び多き小学校ライフを送ってほしいと切に願う。