お受験ド素人パパの備忘録日記

小学校受験をめざすお受験ド素人の父親の備忘録的日記です。お受験で感じたこと、困ったこと、調べたこと、時系列もレイヤーも違いますがお受験をこれから始められる方、悩んでいらっしゃる方の参考になれば幸いです。

【小学校受験】お受験ノウハウ 志望校の選び方(2)

過去のエントリーを見返してみて、かなり初期に同様のテーマで書いているのだが改めて書き直してみようと思う。

 

志望校選びは誰の志望校かというと、正直「親の」ということになる。幼稚園児は移り気で、もちろん論理的な判断はできないのだから結果そうなる。

では親はどう選ぶか?というのを、思考分岐を作りながら整理してみようと思う。

 

まず①中学校受験をするか?

よく小学校受験をしないご家庭と会話すると「小学校受験の延長に東京大学は無い」「どちらかというと文系教育に長けていて理系ラインに乗りにくい」というお話を聞いた。確かにそうかもしれない。さらに小中高一貫校でも中学から入学組がいる学校では中学受験組のほうが学力面で圧倒的に高いということも事実。その先の大学受験も学力考査なわけなので、どこで学力を底上げするのかというと、現在は中学校受験時ということなのだろう。 ただ小学校受験or中学校受験ではなく、andと考えるとおのずと学校は絞られる。中学受験を前提としている私立小学校ではだいたい中学進学先がHPなどで公表されている。例えば最近人気が急上昇している洗足、稲花などはその典型例だろう。(洗足は中学から女子高となるが、中学も偏差値が高く女子にとっては必ずしも中学受験校ではない)

昨今中堅小学校は洗足の例をみて中学校受験に力を入れる学校も多いと聞く。今はほぼ全入(倍率が1倍以下)だとしても、授業内容や進度、フォローなどを手厚くして中学難関校へ導くことを全校で推進している学校などもある。こういう学校はまだ成果に結びついていないこともあるので、情報収集がカギ。神奈川だと鎌倉女子付属などがそうだと思う。

 

次に②大学受験をするか?(上位大学進学率を考慮するか?)

先ほどの①にも近いし、②を選択するなら①だとも思うが、伝統校と呼ばれる小学校系列の高校には指定校推薦枠が思いのほか多いということもある。例えばカトリック校であれば、同じくカトリック上智には必ずと言っていいほど推薦枠がある。推薦枠を公表している学校もあるので、入りやすさと推薦枠のレバレッジを評価する方法はある。神奈川だと清泉などはその部類と言える。

もしくは系列高校の大学進学成績の高い小学校を選ぶということもあるだろう。中学受験校としても高偏差値となる雙葉(四谷・横浜)、小学校や中学校受験難易度に比べて大学進学実績の良い神奈川だと湘南白百合などはその部類と思う。

 

その次に③系列大学に進学させたいか?

昨年人気だったのは大学付属小学校。特に首都圏の大学のハードルがあがり、であれば小学校からと考えた家庭が多かったようだ。大学付属は小学校受験でも高倍率になりやすいし、親の出身校であるなどコネとは言わないがそこに入れたい理由の強弱がでる。出身者でないと合格しないだなんてことはないし、実際親は出身ではないけど合格しているご家庭も複数知っている。ただ変数としてはある。 慶応幼稚舎・横浜初等部、青学、早稲田、立教等々がここになる。親としてその大学に進学させたいと強く思うのであれば有力な判断基準となる。

 

そして最後に④我が子にあった学校か?

特に私立小学校は校風というかキャラというかが確立されていることが多い。公立との違いは公立はその校風を選べない(引っ越しなどをすれば別)が私立は選ぶことができる。私はこの校風とやらにピンと来ていなかったのだが、学校説明会や体験授業などを通じて明確に感じることができるし、その感覚は入学した現在も同じ。我が子はのんびりしていて、競争しようとするとモチベーションが下がりやすい子だったということもあって、今の環境がマッチしているように思う。これは学力考査ではない小学校受験においては重要で、合否を分ける要素でもある。

 

以上4つの基準で考え、あとは例えば自宅からの距離などを考慮の上絞る。ただ自宅は引っ越すことも可能で、我が家は合格をいただいたのちに結局学校の近くに転居した。近くないと合格しないということは無いと断言できるものの、小学1年生にとって通学はとても体力のいることなので近いにこしたことはない。

 

そして、別エントリーでも書いたが、なるべく幅広で願書は提出したほうが良いと思う。行くか行かないかは合格をいただいてから決めればよく(学校に対しては失礼極まりないことを言っていることは自覚している)、第二志望でも第三志望でも数年取り組んできた結果として「合格」を得ることは親子にとって重要だと思う。小学校受験に明示されたアセスメント基準はない。だから不合格に対して過度に落ち込むことはないのだが、そう消化するには「合格」が必要。あとから願書を出そうとしてもなかなか選択肢は限られるので、前もって広げることをお勧めしたい。