お受験は子供を抱えた親の障害物競走というのは言いえて妙で、小学校受験は子供のみならず親の努力が少なからず必要だ。いい悪いはおいておいて、正直共働き世帯はとても大変。効率性で成り立っていない世界なので、結局は子供にどこまで時間を捻出できるか、もしくはアウトソースしリソースを確保できるかになる。
知ったようなことを書いているが我が家は妻が専業の為あくまでも会社の同僚や共働きのご家庭から聞いた話だが、、、。
さて、共働きの場合は当然のこと、そうでなくてもお受験を母親一人のパワーで乗り切るのは正直不可能だ。父親の参画がマストというのは父親も面接があるということもあるが、母親のメンタルとリソースの限界をどこかで迎えることになるからだ。
では、どう役割を分担するのか。我が家が正解というわけではないし各ご家庭の都合もあるのであくまでも参考までに我が家の場合をまとめてみる。
父親、要は私の役割は以下だった。
【朝】
・朝起床後寝ている娘を起こし着替えさせ散歩に出発
虫眼鏡をもち家の近所を散策(約15分~20分)
・帰宅後朝食を娘に食べさせる
・朝食後ペーパー(約1時間~1.5時間)
・ペーパーが終わったら娘の身支度(登園準備)
【夜】
・娘の就寝時間(21:00)までに帰宅できた日はペーパー
・同様に帰宅できた日は絵本の読み聞かせ
※帰宅できない日は母親がペーパー
【土日】
・幼児教室の送迎及び参観
こんな感じだ。書いていると妻はなにをやっているのかと思ってしまわなくもないが、妻は妻で朝はお弁当の準備・洗濯などの家事・自身の身支度で手一杯。登園は自転車を体力づくりのために徒歩(20分)に切り替え道中はしりとり。幼稚園から帰ってくれば幼児教室が平日もあるため送迎。お教室がない日は家で勉強となる。午後から夕方の時間では主に妻が制作や試験に役立つお手伝い(洗濯物をたたむ・料理を一緒にする等)や紐の結び方・傘のたたみ方、指示行動や縄跳び・鉄棒などを担当となる。
実はペーパーは時間さえあればテキストをこなしていくだけなのであまり手間はかからないのだが(コピーくらい)、お行儀やお手伝いなどの経験から学ぶことを仕込むのは定型ではないだけにとても手間がかかる。簡単に言うと定型のものは父親、非定型のものは母親というのが大きな役割の分け方で、夜の時間だけケースバイケースとなっていた。
これが母親一人でやると思うとどうだろうか。少なくともお受験100%の生活になる。すべてが順調にいくことなんてないのだからメンタル的には追い込まれる。それは子供にも伝染する。もうそうなったら負のスパイラルは止まらない。父親としても仕事で神経をすり減らしているが、それでも自己裁量の範囲は育児よりも格段に大きい。例えば昼ご飯を食べる時間は自分で決められるし、どんなに忙しくても隙間時間は多少なりともあるのではないだろうか。それに無駄口をきく相手もきっといるはずだ。
少なくとも「朝」は父親の出番。そう覚悟する。共働きの家庭であれば、一日のスケジューリングと担当を明確にする。あとは子供が受験100%にならないように。イメージ70~80%。やりたいことを抑圧して勉強しても身につかない。この匙加減が多分成功のカギだと思う。