お受験ド素人パパの備忘録日記

小学校受験をめざすお受験ド素人の父親の備忘録的日記です。お受験で感じたこと、困ったこと、調べたこと、時系列もレイヤーも違いますがお受験をこれから始められる方、悩んでいらっしゃる方の参考になれば幸いです。

【小学校受験】お受験と就活は似ている

先日コメントをいただき、ふと「小学校受験」と「中学校受験」「大学受験」、そして「就職活動」では、小学校受験≒就活 、 中学校受験≒大学受験 なんだなと思うことがあった。今回は特に小学校受験と就活の類似性について書いてみようと思う。

 

類似性を語るにあたって、小学校受験と中学校受験の相違から整理すると、これはかなり明確だ。「学力による考査か否か」である。中学校受験は偏差値との戦いだろう。試験の筆記試験の出来不出来で明確に合格と不合格がわかれる。単純明快でありフロックの合格はほぼない。対して小学校受験のアセスメント基準はまったくもって不透明だ。試験科目も筆記試験はほとんどの学校で実施されるものの、制作や集団行動観察、面接や個別など学力とは直接的に結びつかないものが多い。一説によるとペーパーより行動観察や面接のほうが選考におけるウェイトは高い。

 

中学校受験とよく似ているというか、アセスメント基準が学力=試験での得点という意味では大学受験は中学校受験とほぼ同じだ。試験問題を正答率高く回答できたものから順に合格していく。わかりやすいと言えばそうだし、シビアといればシビア。中学受験と大学受験はそのアセスメント基準という意味ではほぼ同じものといってよいだろう。

 

では小学校受験と似ているものはなんだろう。小学校受験は「ポテンシャル」を測るものといえるだろう。もちろん入学後の授業を進めるにあたりある程度学力がありそのレベルが均一であった方が授業運営は楽になる。ただ出題される問題をみてみるとどちらかというと地頭をみているとも思われる。「学力があるか」ではなく「学力が伸びそうか」なんだと思う。加えて、学校のカラーに合うかという性格面。元気で楽しい感じの子が合う学校なのか、おとなしく思慮深い子が合う学校なのか、小学校受験で言う学校の好みがある。もっと言うとオーラという方もいる。試験官がこの子気になる!この子を育ててみたい!と思ったら合格に近づくといわれている。

 

これ、就活(新卒)と似ている。人事や面接官がみているのは、ポテンシャルである。地頭といってもよい。そして社風にあうか、活躍イメージがもてるかなのだ。もちろん事前の試験で一定の学力・理解力があるかは見る。ただこの試験が例えばトップの成績だったとしても採用するとは限らない。面接にあたってどういう観点で選考するかは事前に取り決めるし、その観点で相対的にみていくのだが面接官をやったことのある方ならわかると思うが、「この人すごくいいな」と自然と思う学生さんがいる。話していることはほかの学生さんと大して違わないのだが、その時の表情や言葉の選び方、考え方や感じ方を聞いているうちにいいなと思う人がいる。大げさに言えば光って見える。なかなかうまい言葉が見つからないが共感に近いか。

 

こう考えると小学校受験において面接があることも納得がいくし、そこにウェイトがあることも想像に難くない。面接もその学校の社長である校長先生が実施するのにも合点がいく。小学校受験を小学校側から見ると生徒の採用になるわけで、6歳の幼児を採用するということはその家庭を採用するという意味合いも大きいだろう。もちろん縁故枠だってあるだろう。

加えて行動観察などでポテンシャルや性格をみて、自校にあっているか見る。この子いいな!この子は伸びそうだな!と思えるか。そう思わせたら合格だろう。もちろん最低限の学力もみるだろう(最低限のレベル設定は各学校で違う)が、それはある一定のレベルを超えているかであって、6歳時点の学力順ではないだろう。むしろ伸びしろを見るにあたって、その基礎となることが身についているかなんだと思う。

 

そう考えると小学校受験と就活はよく似ている。試験は足切りでありすべては定性評価。ポテンシャルを見立て、合ってる合っていないを感覚的に感じとり合否を決める。そう考えると父親は新卒採用をイメージすると対策も立てやすくなるのではなかろうか。