小学校受験問題には昔話がよく登場する。桃太郎・花咲か爺さん・さるかに合戦などなど。幼稚園に通っている子は幼稚園の読み聞かせなどで覚えてくることも多い。
この昔話がどのような問題になるかというと、例えば、「右下から迷路を桃太郎に出てくる動物を順番通り通って左上まで線をなぞりなさい」だとか「この中でさるかに合戦と桃太郎両方にでてくる動物にまるを付けなさい」のような感じだ。
もちろん我が子にも家で絵本の読み聞かせをするのだが、登場人物などを覚えるのにどうにもあやふやだった。どうやらビジュアルとともに見聞きしたほうが覚えやすいようだった。ここで活躍したのが「NHKおはなしのくに」だ。
おはなしのくにを録画し、繰り返し見せる。子供にとってはいつもは見せてもらえないテレビを思う存分に観れる。両親よりも表現豊かに昔話を見聞きできる。クリエイティブの完成度もさすがのEテレ。とても高い。
親としても家事など他のことがやれる。子供にとっても、親にとってもWIN-WINなのだ。
すこし手抜きをしているようで罪悪感がなくはないが、我が子はこれで昔話の問題で間違えることはなくなった。この手の問題は「知っているかどうか」でしかない。お話の記憶の練習には残念ながらならないので、できれば本の読み聞かせをするにこしたことはないのだが、昔話を手軽に押さえるにはとても便利。
ちなみに、もしできたらだが、見ている途中や見終わった後に子供と感想を話し合うとよい。感情を表す言葉、感想を伝える語彙は親から聞いて子供は覚える。こういう風に思うときはこういう言葉で表現するのねと親から学ぶ。
学校によっては感想を口頭で言わせる問題が出たり、感情を表す絵を選ばせたりする問題が出題される。こういう付け焼刃ではどうにもならず積み重ねしかないのも小学校受験の厄介なところ。
参考になれば。