小学校受験には「同図形発見」というカテゴリーが存在する。いわゆる「間違い探し」だ。子供は絵本や子供用雑誌などで間違い探しになじみやすく、直感的にわかる場合も多いので逆に対策しづらい。設問としては「左の絵と同じものを右から選べ(15個から3個など)」というものだ。なので厳密に言うと「正解探し」となる。
ただ、この間違い探し(正解探し)の設問は「間違いを探す」ことが重要となる。(あたりまえのようだけれど)
この間違いのものを探すというのは、間違い探しだけではなく、「あってるものをこの中から選べ」と指示される問題すべてに使われるテクニックだ。
要は「間違っているものを斜線なりで消去し、残ったものが正解」ということだ。ご両親にとってはなじみ深いと思われるが「消去法で答えを導く」というテクニックは幼児にとっては大きな武器になるので身につけたい。
さて、この同図形発見をどう解くかでいうと
・一定の部位(例えば帽子をかぶった熊のぬいぐるみの帽子)を決め、お手本と違うものを消去
・次に別の部位(例えば熊の表情)を決め、先ほど消去したもの以外を確認し、やはりお手本と違うものを消去
この繰り返し。
最後の部位を確認し、残ったものが「同じもの」となる。
順序良くやることが重要だ。(放っておくと真ん中あたりからチェックしたりして抜け漏れが必ず出る)
通常差異は右左、大きさ、数、ありなし、柄あたり。何回かやれば子供も要領をつかんでいく。同図形発見をトレーニングしながら、間違い(選択肢ではないもの)を消去するという感覚をみにつけたい。四方からの観察での「この中で誰からも見えない形はどれか」のような消去法でないとチェックするポイントが多すぎて時間がかかってしまうものが少なくない。