最近会社の同僚などから「お受験ってどう?」と聞かれることが多い。
そんな時に考えたことを少しまとめてみようと思う。
お受験(小学校受験)をする・しないの話でほぼ同義として語られるのが、「小学校受験と中学校受験どっちがいいのか」「私立小学校と公立小学校の違いはなに」だ。こうしたほうが相対的にお伝えしやすいので今回もこのフレームで整理してみる。
※中学校受験を見据えて私立小学校を選択するご家庭もあることは認識しているが、整理の為少し横に置かせていただく
小学校受験における中学校受験との差異を考え付く順に挙げてみると
・考査基準はブラックボックスでよくわからない
・学力考査に加え、行動観察・指示行動(体操)などの考査がある
・ゆえに偏差値のようなものがない
・親子面接がある
・縁故のようなものもある
・月齢は大きなアドバンテージ(ディスアドバンテージ)になる
・短期勝負(準備期間1年半~2年)
・小中高(大)一貫校が多い(※例えば東大を目指すということにはなりにくい)
・自分で勉強できないので親が付きっ切りになる
私立小学校と公立小学校の差異としては
・ある程度おなじような特性の子供がそろう
・ある程度同じような考えの親がそろう
・親同士の競争意識がない(中学受験もないので)
・逆にずっと一緒なのでウェットな関係性にならざるを得ない(気を遣う)
・学校が遠い(通学にはリスクが伴う)
・学校から親への期待も高い(行事への協力や寄付金などなど)
というところか。
とにかく小学校受験は親の手間がかかる。小学校受験をするなら余暇のすべてを子供に、お受験に投入する覚悟は必要だろう。
また月齢など子供の発育で圧倒的な差がつきやすい。5歳の子供にとっての半年はとんでもなく大きい。
そして。小学校受験超難関校と呼ばれる学校に入ったとしても、それが高学歴のエスカレーターに乗るかと言えばそうではない。中学受験を経たほうが学力という意味では力がつくだろう。中学受験難関校は学力での競争環境という意味でその後の学歴にも反映されやすいだろう。
我が家は、子供の特性上そのような競争に向かないだろうと思ったこと、学力勝負で苦労しひねくれてしまうのであれば、そのような競争がない環境でのほほんと育った方がよいのではないかと思ったからだ。学歴というより、好きなことに熱中できれば道は拓けるはず。というのが我が家の結論だった。
これがよかったかどうかは娘が成人するまでわからない。成人してもよかったかどうかは親には判断できないだろう。
我が子があるとき自分の半生を振り返って「いい人生だな」と思ってくれることを切に願う。